Oculus Quest2 を評価する

りゅのん
うおおおおOculusQuest2が異次元の画質!
ユイナ
FBアカウントがBanされないかビクビクしながら起動してましたね
りゅのん
それも含めてセッティングに2時間も掛かると思わなかったよね

AMAZONで予約したにも関わらず発送されたのは木曜日でした。金曜日に届くも不在で受け取れず、土曜日にやって触ることができました。

そしてSteamとの接続などに色々と手間どって二時間も経過したのは悲しかったです。これからOculus Quest2を触る方の参考になるかと思ってOculus Questの評価やセッティング方法も含めて書いていきます。

Oculus Quest 2の評価

梱包は簡素でごみが出ずに助かります。Oculus Quest1と比べた外観上や取り扱い上での違いは以下の通りです。

・Oculus touch2コントローラーのボタン配置部(黒丸部)が一回り大きく
・ヘッドマウントディスプレイが一回り小さく
・装着用ゴムバンドが簡素化
・瞳孔間距離の調整が三段階のみ

ヘッドマウントディスプレイは軽量化されたとはいえ重さを感じます。3K相当の綺麗な映像なのですが、なかなか長時間の装着は厳しいかもなーという所感です。

初期のゴムバンドでは使いづらい

HMDが重いため長時間プレイではどうしても疲労が貯まります。それ以外にも標準状態では以下の欠点があります。

1、目の位置がズレて視界がぼやける
2、バンドで強く固定すると額が痛くなる

1、装着して音ゲーをプレイしていると画質が滲んで見えました。原因はHMDのズレによって綺麗に見えるポイントから眼が外れていたことです。ゴムバンドのみでは支えが甘いため、HMDが重みでずり落ちてきます。

綺麗に見えるポイントもシビアなため、少しでもズレると急激に視界がぼやけます。IPD(両目間距離)を合うように設定することがとても大切です。三段階しかないので完璧に合わせるのは難しいです。この点においてはOculus Questの方が良かったといえるでしょう。

2、1で挙げたHMDがズレる問題を克服しようと強めにゴムバンドを締めたら頭が痛くなりました。

頭がボーっとする感覚もあったので血流が妨げられたのでしょう。頭皮には血流が大事と聞きますので、我慢して使っていると抜け毛に悩まされる可能性もあります。やはり標準状態では長時間のゲームプレイは厳しいです。

Oculus純正ストラップが全てを解決する!?

VRゲームを頻繁にプレイするならOculusQuestに標準装備だったEliteストラップはぜったいに欲しいです。しかし標準で付属すると普及帯価格から外れてしまうので、販促の上では難しいところではありますね。折を見てストラップの購入を検討しています。

ストラップは前後からホールドしてくれるので実質的な全体重量は上がりますが、口コミでは身体への負担は大きく減るようです。長時間のプレイには必須といえるでしょう。ただ6000円するから考えものではあります。

百均の重りでカウンターウェイトを作ると快適に

Oculus Quest2が辛く感じる理由はディスプレイ側に重心が偏るためです。そこで百均で300g程度の重りを買ってきて後頭部のゴムベルトに取り付けると快適になるようです。

人間は重心に重さがあると殆ど疲れを感じません。そこでヘッドセットの重心を中央に持ってくる作戦です。実はPSVRなども後頭部にカウンターウェイトが入っていて疲れにくい仕様になっています。

実際にやってみるとお高い純正ストラップ買わなくても良さそうなぐらい快適になります。額にめり込んで痛くて困っているVRユーザーの方はぜひ検討されるのがお勧めです。

Oculus Quest2は大幅に進化

項目PSVROculus QuestOculus Quest 2
価格38478円64GB版49,800円64GB版37,100円
ハードウェアの有無PS4必要どちらでも可どちらでも可
トラッキング6DoF6DoF6DoF
CPUなし Snapdragon 835 Snapdragon XR2(≒865)
GPUなしAdreno 540? (Adreno540 2倍性能)
RAMなし4GB6GB
ストレージなし64GB64GB
ディスプレイOLEDOLED高速LCD
ディスプレイ解像度両目で1,920×1,080ドット片目あたり1,440×1,600ドット片目あたり1,832×1,920ドット
リフレッシュレート90Hz or 120Hz72Hz72Hz or 90Hz
オーディオヘッドフォン不要ヘッドフォン不要ヘッドフォン不要
ストアPSストアOculus QuestストアOculus Questストア
重量610g571g503g
バッテリ駆動時間2-3時間 2-3時間 
IPD固定無段階に調整可能58、63、68mmで調整
コントローラPSムーブ
リチウムイオン電池
Oculus touch
単3電池×2
Oculus touch2
単3電池×2

Oculus系統の製品とPSVRで性能を比較すると、価格面と性能面ともにOculus Quest2が頭一つ抜けています。とくにディスプレイ解像度が向上してドットの継ぎ目が見えにくくなったのは嬉しいです。

とくに内臓SoCの性能が大幅に向上したことで、単独でも十分にVR体験ができるようになっています。「VRに興味あったけど高くて触らなかった」というライトゲーマー層にも求心力のある製品かと。

もちろんOculus linkにてSteamへ繋ぐ場合はPC性能を利用するのでヘッドセットのSoCは問題になりません。ただライトゲーマーはわざわざPCに繋いでプレイするほどの情熱があるかは怪しいところです。普及させるなら単独でVR出来ることは必須だと感じました。

リフレッシュレートが72Hzと惜しい

惜しいのはリフレッシュレートが90Hzを越えていないところです。 VR酔いはリフレッシュレートが90Hz以上で起こりにくいと研究で明らかになっているようです。

現在は開発環境のみですが、Oculus Quest2は90Hzに対応可能なため将来的にはVRソフトは90Hzで提供されるものと思われます。それまでの辛抱ですね。

例えば下の動画ではたしかにfpsが下がるとカクついていて酔いやすいです。

※激しい動きですので気分が悪くなる可能性があります。閲覧は注意を

YouTube

Check out this comparison of 60 FPS and 30 FPS gaming footag…

購入に踏みきった理由

りゅのんはVR系はHTC VIVEやPSVRを体験してたことしかないライト勢です。VR酔いしやすいのが一番の欠点でした。これまでのVR機種はディスプレイの網目が見えてしまい没入感がいまいちだったのもあり購入を見送っていました。

今回の購入に踏みきったのは値段が3万円台と安くてPCに繋げる上に、画面の解像度が1.5倍ほど上昇して網目が見えないのではと感じたからです。確かにホーム画面では網目は見えなくなっていました。

Oculus Quest2のセットアップ

今回の Oculus Quest2 では初期設定してOculus linkに繋いでSteamのゲームをプレイするまで時間が掛かりました。設定項目や手順がけっこう複雑です。私が経験したトラブルシューティングとOculus linkへの接続手順を記載しておきます。

初期設定でwifiを読み込まないトラブル

Oculus Quest2を開封して起動して設定を進めると「wifiの設定」で永遠にwifiを読み込まず進行不能になる不具合に出会いました。「完了」というボタンが押せずに立ち往生したため不良品を引いたかと思いましたが、下記のオキュラス公式サイトを参考にして自力解決できました。

wi-fiはオキュラスアプリで設定を進めよう

公式サイトにある通りにスマホでオキュラスアプリへとログインし、 Facebookアカウントを新規作成しました。オキュラスアプリはGoogle gameかapp storeからダウンロードしましょう。

そしてフェイスブックアカウントを新規作成してオキュラスアプリにログイン後、スマホとOculus Quest2をBluetoothでペアリングしました。次いでアプリからwi-fiの検索を行いました。

しかしオキュラス側でwifiを読み込みまない状況は変わりませんでした。

そこでアプリを起動させた状態でOculus Quest2をシャットダウンして再起動させたら読み込んでくれました。Oculusアプリでwifi検索しつつ再起動するのが大切なのかと考察しています。

そのあとも各種設定を行ってオキュラスストアからゲームを購入して遊ぶことが出来るようになりました。もしSteamでソフトを遊ぶ予定の人はOculusストア内でクレジットカード番号などを登録する必要はありません。

FacebookアカウントのBan問題

オキュラスがフェイスブック傘下となったことでオキュラスアカウントがフェイスブックアカウントに統合されることになります。新規登録の場合はフェイスブックアカウントを作成することになります。

アメリカ大統領選が近いこともあってフェイスブックはbotの監視を強めているようです。SNS上ではアカウントがbanされたと報告する人が国内外から発生しています。

怖いのはBOT監視用AIに誤検知されて、実名で作ったアカウントを停止されることです。フェイスブックでは一人一アカウントしか持てず、Oculus Quest2の利用にはフェイスブックへのログインが必須です。つまりアカウント停止= Oculus Quest2 が文鎮化するということです。

りゅのん
運悪くアカウント停止となった場合は Oculus Quest2 を売り払うしかない状況になっています

Facebookアカウントの停止を防ぐには

・Oculusアプリからアカウントを作成する
・常に同じwi-fiでログインする
・むやみに複数端末からログインしない
・継続的にVRを使って利用履歴を残す

情報ではランダムでアカウント停止に引っかかることがあるようです。できるだけBotと疑われないような行動をするのが停止される確率を下げる方法と言われています。上記の4つぐらいを意識しています。

昔にアカウントを作って放置していた人の方が停止された割合が高いようです。

新規の方は必ずOculusアプリから直接的にアカウント作成をするようにしましょう。目的がVRの利用だと認識させられるので停止されにくいはずです。

もし停止に遭遇した場合は停止解除の申請を出せるため申請しましょう

その際に顔写真や住所といった公的書類を提出する必要があるようです。妙に偽ってアカウントが完全に停止された人が居たようなので、正直に提出するのが賢い方法だと思います。

フェイスブック公式は未だこの問題に公式回答をしていない状態ですが、アカウント停止を受けて問い合わせた人からの情報では改善に向けて取り組み始めたとのことです。

アカウントが誤停止された人ももう少し待っていれば公式から声明が発表されるかもしれません。

Oculus linkでSteamソフトを遊ぶには

SteamのゲームをOculus Quest2で体験するにはOculus linkでPCと接続する必要があります。

Oculus quest2以外に用意するもの

・USB3.0対応のUSB-A_USB-Cの接続ケーブル

・Steam VR
・Steamで買ったVRゲーム

Oculus linkの接続手順

1、下記サイトからPC用のOculusアプリをダウンロード
2、PC版のOculusアプリからフェイスブックアカウントでログイン
3、1と同じサイトからOculus Linkのソフトウェアをダウンロードして設定
4、SteamからSteam VRをダウンロードして Oculus quest2 を機器登録
5、Steam VRを起動しつつ Oculus quest2 のホーム画面からOculus linkへ遷移

簡単にできると思いきや手順が面倒です。とくに5番で Oculus quest2 のホーム画面からOculus Linkを起動することが分からず四苦八苦しました。

まずは下記のオキュラス公式にてPC用オキュラスをダウンロードしてログインしましょう。そしてインストール後に Oculus Linkのソフトウェア をダウンロードしてUSBケーブルをさして指示に従って進めていけば Oculus quest2 が認識されます。

Meta Quest Rift SやMeta Quest Riftを設定するには、VRソフトウェアをPCにダウンロードし…

 

認識後はOculus quest 2を繋げたままSteamにログインをしてSteam VRをインストールしました。その後Steam VRを立ち上げてヘッドセットを被ればいいのですが、なぜかSteam VRのホームに移動できませんでした。

色々と試してみた結果、Oculus quest 2を再起動すれば認識されました。再起動したらSteam VR homeに簡単に移動して購入済みのゲームへアクセスできました。

ここまでで二時間くらい掛かりました。

USB2.0ケーブルでもプレイできる

もしUSB3.0はPCが対応していないという人は2.0でもOculus linkできます。しかし品質やリフレッシュレートは確実に下がるので機器の真価を発揮することができません。早めにUSB3.0のケーブルに交換しましょう。

USBケーブルはOculus純正品じゃなくともUSB3.0なら何でもOKです。私は下記のケーブルを事前に買って繋げて使っていて不具合は出ていません。

Oculus link用USBケーブルはできるだけ長めを選ぶ

購入したケーブル長さは3mでしたが、それでも激しく動くゲームでは引っ張りそうで怖いです。パソコンの近くでVRを使う人なら少なくとも3mの長さは欲しいところ。余裕を持つなら5mぐらいあってもいいかもしれません。

Rampow USB Type C ケーブル【3m/黒/保証付き】Oculus Link対応 USB3.0規格 usb-c タイプc ケーブル

 

感動のVR体験

VRは新ジャンルの娯楽といえるほど新鮮でインパクトがあります。とくにVR映像の鑑賞や音ゲーは本当に楽しいの一言です。

残念ながら激しく動くゲームでは装着後数分で気分が悪くなります。多くの人が酔うだろうと思うほど厳しい揺れでした。まだまだ改善する箇所は多数あると思いますが、VR進化の一つの通過点として「本格的に楽しめる」レベルに技術が進歩していると感じます。

次回はProject LUXやBeat Saberをプレイした感想を書いこうかと。あと狼と香辛料VRも購入を画策中です。購入して正解でした!

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