第7世代ipadをレビューしてみる

2019年9月末から販売が始まった第7世代ipad。一度もタブレットを使ったことのない筆者がipadを購入して二か月ほど使ったレビューを書いていきます。

Mediapad M5 liteとkindle fireで迷っていた

アマゾンプライム視聴とブログ更新が目的だったため高額な端末は必要ないと感じていました。こういう遊び用途で購入を決意される方は多いのではないでしょうか。

1~2万円代で10インチ程度のタブレットを探していたところ、一万円台のkindleはフリーズして使い物にならないとの口コミが多くて断念しました。そもそも電子書籍読むのが目的ではないし。

この価格帯では聞きなれないメーカーの中華製タブレットが多かったのですが、高額な買い物にコンサバな筆者は冒険する気にはなれませんでした。

スマホがHuaweiなこともあり、同社のタブレットmediapad T5, media pad M5 lite 10の各種口コミがよくて心が決まりつつあったのですが、タブレットを検索しているとipadが新発売されたという情報を知りまして、apple製品を一度も持ったことがなかったのでipadにしてみました。

少し値段は張りましたが、素晴らしい買い物ができました!

ipad, mediapad, kindleのスペック比較

迷っていた3機種のスペックです。同じ画面サイズのタブレットを選ぶ際に大事な箇所は値段・性能・バッテリー持ちです。最も良い値を黄色く塗りました。

Fire HD 10はアマゾンの割引時(サイバーマンデーなど)に利益度外視で値下げしてくるため、横並びで比べた際のコストパフォーマンスは圧巻の一言です。

性能面で頭一つ抜けているのはipad (第7世代)です。表にあるAntutuとは端末の性能を数値化してくれるベンチマークソフトです。筆者がスコアの解釈をする目安を記します。

  • エントリー : 90000以下
  • ローミドル : 90000~130000 (Mediapad M5)
  • ミドル        :130000~200000      (Fire HD 10)
  • ミドルハイ :200000~300000      (ipad)
  • ハイ    :300000~
  ipad(第7世代) Fire HD 10 Mediapad M5 lite 10inch
製造者 Apple Amazon Huawei
価格 32000 (amazon割引時) 9980 (amazon割引時) 27100 (現在の最安値)
画面サイズ(inch) 10.2 10.1 10.1
画面発色法 2,160 x 1,620,IPS 1920 x 1200,IPS WUXGA (1920 x 1200), IPS
SoC A10fusion MediaTek MT8183 Kirin 659 
RAM 3GB 2GB 3GB
ROM 32GB 32GB 32GB
ROM増設可否 不可 可能(マイクロSD) 可能(マイクロSD)
OS iPad OS Fire OS(androidベース) Android 8.0
AnTUTUスコア(ver8) 258000 137000 105000
カメラ性能 800万画素(イン120万画素) 200万画素(イン・アウトとも) 800万画素(イン・アウトとも)
バッテリー容量 不明 7500 mAh 7500 mAh
バッテリー持ち 20時間 12時間 6時間
本体サイズ 251 x 174 x 7.5 262 x 159 x 9.8 243x162x7.7
本体カラー スペースグレー, シルバー, ゴールド ブラック, ブルー, ホワイト スペースグレー
重量 483g 500g 480g
WI-FI  802.11 a/b/g/n/ac (dual band)  802.11 a/b/g/n/ac (dual band)  802.11 a/b/g/n/ac (dual band)
端子 Lightning端子 USB Type-C USB Type-C
付属品 ACアダプタ / Lightningケーブル  ACアダプタ / USBtypeCケーブル  ACアダプタ / USBtypeCケーブル 

ipadを選んだ理由

kindle fire HD 10がコストパフォーマンスの鬼であることから最初に検討しました。Antutu 130000は私のスマホよりも高性能ですので決め打ちしようかと思いましたが、RAM2GBであることが大きな心配の種でした。

スマホが普及し始めた黎明期にはRAM1GBのSH-01Dを利用しており、グーグルでタブを幾つか開くとすぐに処理落ちしていました。次に手にしたRAM2GBのSO-04Fでは驚くほど快適になったものの、アプリがより高度化してメモリを多く食うようになった5年前くらいから運用が厳しくなったのを覚えています。

ブログを書く際には証拠なども裏取りする必要があるため、必然的にウェブサイトをマルチタスクで開いていきます。その際にRAMは少なくとも3GBは欲しいです。

mediapad M5 liteはRAMこそ3GBであるものの、値段がipadとさほど変わらない割に性能が著しく低いので却下でした。あとSoCはSnapdragon一筋だったので中華SoCを使うことに意味のない抵抗を感じていたのも理由です。

新型ipadはストレスフリーで素晴らしい

新型ipadのレビューをしていきます。よくある性能不足でカタツク動作が全く見られずヌルヌルと動いてくれて感動しました。Youtube, アマゾンプライム動画もストレスフリーで見られ、ブラウジングもタブを幾つか開いても軽快なままです。

PCにはないタブレットの特典として、アマゾンプライム動画がダウンロードしてオフライン視聴できます。この機能は飛行機内や電波の入りにくい新幹線内で快適に動画視聴できるため、出張などの旅のお供として大活躍してくれます。もちろん2,160 x 1,620,IPSなので画質の良さは言うまでもありません。

タブレット用途として驚きだったのが、手書きでメモを取れる点です。pdfに直接書き込めるため、大学生は講義によってはノート要らずかもしれません。また高性能なイラストアプリもApp storeから無料ダウンロードできるため、イラスト作成も捗ります。ちょうど液タブが欲しいと思っていたところだったので筆者としては嬉しい誤算となりました。

イラストを描く際はペンが当たる画面と描画される面が少し離れています。違和感がありますが、描いていくと慣れていきます。ipad proではこの二面の距離が近く、紙に描いている感覚が強くなるそうです。よりよい環境でイラストが描きたければipad proも検討に値するかと思います。

付属品はサードパーティーで揃える

ipadは本体こそお買い得ですが、純正のアップルペンシル(11500円)やmagicキーボード(9800円)やケース(6000円)といった付属品はとても高価です。全て買い揃えたらipadがもう一台買えてしまいます。

そこで付属品はサードパーティーを利用するのをオススメします。Bluetoothキーボードとカバーが一体化したセットで3500円程度で売られています。カバーが重厚で高級感があることに加え、Bluetoothキーボードも音が少なく打感があります。キーボード電源を消し忘れても一週間以上も電池が持つので素晴らしい製品かと。

またイラスト制作時に使いやすいスタイラスペンも2000円程度で販売されています。この製品は充電時にライトニングケーブルを利用できるためipadと相性が良いです。書き味も純正のアップルペンシルには少し劣るものの、値段差を考えればよい買い物です。

利用前の画面が汚れていないうちに保護フィルムを貼ることを忘れてはいけません。保護フィルムは1000円前後でAmazon購入可能です。筆者はペンで書いた時に紙っぽい質感が得られるフィルムを選びました。液晶のツルツル面だと繊細なタッチがやりにくいですが、このフィルムは硬めの紙に描いているような質感で違和感少な目です。

iPadで文章を書く際に使いにくいところ

ブログを書いていて使いにくいと思ったところを解説していきます。ipadは持ち運びに嵩張らず重量も上で挙げた付属品全てを合わせても1kgに満たないため、携帯性ではモバイルノートにすら勝ります。

ただ筆者が所有しているVAIOと比べてみると、文章を書く際にはモバイルノートの方が使いやすいと感じました。以下にモバイルノートにあってipadにはない点を記述します。

いちいちBluetoothキーボードを繋ぐのが面倒

キーボードがなく持ち回しが良いのがタブレットの特徴です。しかし常にキーボードがセットになっているノートパソコンと比較した際にBluetoothを繋げるボタンを押して接続するのがけっこう面倒です。

接続さえされればキーストロークも打感も少しチープではありますが、モバイルPCとキーボードの打ち心地は遜色ありません。ただ筆者が利用しているBluetoothキーボードはCtrlキーなどの配置が少しモバイルPCと異なります。これが思ったよりストレスになります。

ipad用キーボードを選ぶときは、普段うち慣れているキーボードと同じキー配列の商品を探すことが肝心だと感じました。

ファンクションキーがない

Bluetoothキーボードの弊害1です。サードパーティー製キーボードでファンクションキーが全く利用できませんでした。ムカついたのはCtrlキーでなく、Commandキーを押しながらでないと「コピー」や「戻る」などの各種ショートカットを利用できないこと

これに気づかなかったときはサードパーティー製キーボードでは出来ないのかと落胆していましたが、単に別のボタンを押さなければならないだけというオチでした。全部カタカナに変換するとかはファンクションキーを押さないと面倒なので未だに不満点ですね。

予測変換が邪魔で仕方なかった

タブレットとして入力する際に大いに役立つ予測変換もキーボードでうっている際は邪魔なだけです。使い勝手が悪くなって悲しかったのですが、実は簡単に無効にできることが分かりました。

消し方は【設定】⇒【一般】⇒【キーボード】⇒予測 OFF

いまは煩わしい予測変換もなく快適に利用できています。

英字とローマ字の切り替え方法

パソコンでは半角/全角ボタンですが、(CAPS LOCK)を一回押すだけで切り替えられます。キー配置が違うため慣れるまでは修業が必要です。

Androidスマホとの親和性が悪い

充電がライトニングケーブルであるためandroidスマホと併用すると充電コードを余分に持つ必要があります。

スマホもiphoneなら問題ないですが、日本では50%以上がandroid端末を利用しています。海外では80%に迫るシェアがあるandroidなので不便を抱えているユーザーも多いかと思います。AppleもこれからはtypeCに切り替えていくみたいです。

一つの裏技として小さい変換器を携帯する方法もありますが、小さすぎて管理のずさんな筆者は簡単になくしてしまいそうです。

マウスを繋いだ際のポインターが大きい

パソコンだと矢印ポインタに慣れ親しんでいるため、小さめの画面に大きなポインタが表示されることに違和感が拭えません。設定からマウスのポインタの大きさを弄れますが、最小にしても十分に大きいです。

ipadの素晴らしいポイント

ここまで文章を記述する際にネックになるポイントを記述してきましたので、最後に文章面以外での素晴らしいと感じたポイントを記載します。

電池持ちがとてもいい

連続4時間ほど動画視聴しても20%程度しか電池が減りませんでした。fuaweiなど並みのタブレットなら半分以下になっていてもおかしくないです。驚異の電池持ちには驚かざるをえません。

購入してから数週間使っているなかで充電したのはたった3回だけです。どれだけ高寿命やねん、と思わずツッコミを入れたくなってしまいます。

iosプリインストール機なのでウイルスセキュリティが不要

初のapple製品でウイルスセキュリティが不要なことを知らなかったです。App storeはapple社によってアプリの精査が厳格に行われているため、アプリからウイルスが入ることはほぼないそうです。

その証拠に各セキュリティソフト会社からios向けに販売されているセキュリティソフトはありません。ウイルスセキュリティ費用もバカにならないので対応不要な点は非常にありがたいの一言です。 

写真を撮って直接アップロードできる

ブログを書く際に地味にありがたい機能がカメラ機能です。ipadで撮影した画像をそのままブログに貼り付けてアップできるため、わざわざ写真を転送する手間が省けます。

カメラは800万画素もあれば十分です。容量の関係でどうせ高画質ではアップできないので。

ipad(2019)はコスパ最高の製品

ここまで執筆面では幾つかの問題を見せてくれたipadですが、性能もなかなか高いため一台でやりたいことが全て出来る最強の万能機だと感じています。とくに筆者のように頑なにapple製品を触ってこなかった人にとっては、認識が180度変わるような素晴らしい製品です。

アマゾンなどの口コミも☆5に迫る評価が多数つけられており、ユーザーからの熱い信頼を感じました。値段も安いため自信を持って人にオススメできる製品です。

執筆に用途を絞ると少し使いにくいものの、モバイルノートの代わりとしても十分に活躍してくれると思います。

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