カラオケ録音を綺麗に撮るために

筆者はヒトカラでいった際に録音することが殆どです。録音した音声を部屋で聞き直すと良い響きなのに、帰ってきてネット上で聞いてみると微妙……ということが多々あります。

また録音した音声をカラオケルームで確認する際も、部屋によって音質の善し悪しも違いがあり、下手をすると音割れしてしまう場合もあります。

ヒトカラで歌を練習しに来ているのに、そういった残念な部屋に当たると悲しくなってしまいます。本稿では音質に関して自助努力で改善できるポイントについて週一でカラオケに通う筆者が書いていきます。

録音をする際はマイク音量を高めにする

歌声を録音する際はうるさくない程度にマイク音量とミュージック音量を5:4くらいに調整してください。DAMやJOYSOUNDといった機種に関わらず、この方法が筆者が録音した際に最も綺麗に音声が聞こえると思う比率です。

ただ歌がミュージックよりも大きめに聞こえる方が迫力が出るのは確かなので、もう少しマイク音量を多めに設定しても良いです。多めというのは マイク音量とミュージック音量 を11:8ぐらいにするイメージです。

ニコニコ動画の「歌ってみた」でもボーカル音量上げ気味が好まれます。カラオケの場合もボーカル音量を上げた方が映える場合はありますが、伴奏が強めの曲だとボーカルとの潰しあいになるので気を付けた方がいいです。

音量の上げすぎに注意を

マイク音量を上げると声を張り上げず済むため繊細な歌い回しが可能になるので音程が安定します。さらに喉が疲れにくくなるため、良いコンディションで長く歌い続けることができます。いいことづくめです。

しかし音量を上げすぎるとスピーカーで音割れを起こし、声の原型をとどめなくなるので注意が必要です。割れた音声がそのまま録音されてしまうので、あとで聞いたときにため息をつくことになります。筆者は何度も経験しました。

音割れが起こった場合、カラオケ全体の主音量を上げつつ、 11:8 を維持しながらマイク音量とミュージック音量を比率を維持しつつ下げると綺麗に録音することが出来ます。

音質に関しては機器の性能や劣化によるため、その時々の運ですね。

ただ現行の最新機種が導入されている部屋は音質周りも新しく綺麗なことが多いので、機種が選択可能なら新しい機種を選びましょう。

カラオケはエコーでオケに馴染ませている

ニコニコ動画に投稿されている「歌ってみた」のような曲は、MIXによってオケとボーカルのHz帯が上手に住み分けられています。その結果として、バランスよい音量で両者ともにクリアな音に聞こえます。

またMIXではリバーブ(残響音)やコーラスといった処理を入れることで、両者を馴染ませているのも大きなポイントです。カラオケではこの役割は「エコー」のツマミが担っています。

端的にいえばエコーを入れると声がオケと馴染むため上手に聞こえます。しかし掛けすぎると声がボヤけてしまって、音の輪郭が良く分からなくなります。エコーかける量には注意を払いましょう。

エコーの目安としてはミュージック音量の半分くらいです。エコーは反響を再現する装置なので、調整する際は実際の反響音との兼ね合いになります。

ヒトカラでは小さめの部屋に通されることが多いため、部屋の残響が多くなりがちです。歌の輪郭がぼやけやすいので1割ほど低めにエコー調整することをオススメします。逆にパーティー部屋などの大きな部屋だと1割ほど高めに設定するのが良いです。

二本のうち良いマイクを選ぶべし

ヒトカラ専門店でなければ、カラオケルームには2本のマイクが設置されています。筆者の経験的に必ずどちらかのマイクは音が悪くて、どっちかが良い(マシな)音です。

理由としてはカラオケのマスターバランスが悪かったり、単純なカラオケの老朽化だったりします。特に悪いマイクは声量を上げても響かず、のっぺりとした音がルーム全体に広がる症状に見舞われます。

悪いマイクでは一流の歌手でも下手くそに聞こえます。本当に録音する意味がなくなってしまうので、マイクは必ず良い方を選別するようにしましょう。ちなみに大抵は取りにくい奥側のマイクが音質良いことが多いです。

手前のマイクは利用されすぎ!?

カラオケ客の半数は一人カラオケ客であり、彼らは一本しかマイクを使いません。当然ながら歌い始める際には位置的に取りやすい手前側のマイクを掴むと思います。

こうして手前のマイクばかり多用されるために劣化が早くなると考えています。不特定多数の人間が利用するので、落としたりぶつけたりと乱暴な使い方をされていると思います。

DAMとJOYSOUNDで録音品質が違う

カラオケ店にはDAMとJOYSOUNDという二機種が置かれています。この二機種の性能面ではドングリの背比べのようなモノです。

一般的にDAMの方が音質が良く、アニメ映像なども豊富。またJOYの方が収録曲数が多く、特にボーカロイド系や東方系などの楽曲はJOYにしか入っていない曲が多いです

普通の歌唱目的ならばどちらを選んでも後悔はしません。 室内で録音音声をチェックする分には、どちらの機種もスピーカーから出た自分の声を忠実に再現してくれます。

しかし録音してネット上で聞いて確かめることが目的ならば、この二機種は少しだけ毛色が異なります。目的に応じた使い分けが肝心です。

ちなみに筆者はその日に歌いたい曲やアニメ映像の有無といった気分によって選ぶ機種を変えます。それくらい両者の魅力は拮抗しあっています。

JOYSOUNDの録音はカラオケ音声原音に近い

JOYSOUND では部屋に響いているカラオケ音声を結構正確に録音できます。しかし録音曲単体ではなく、カラオケルーム内を映した動画としてしか保存することができないのがネックです。

「友達や仕事仲間に自分の歌がどう聞こえているか知りたい」ときは JOYSOUNDをオススメします。エコー処理が掛かったマイク越しの歌唱をネットに出力してくれるため、上手めに聞こえます。

ただ忘れないで欲しいのはJOYSOUNDの音声=他人が聞く自分の声です。DAMの録音では歌声が変質してしまうので、筆者としてはJOYSOUNDが好みです。

初めて録音に挑む方なら迷わずJOYSOUNDを選んで欲しいです。エコー処理して恰好よくなっている分、ネット上で見返した自分の声に対するショックが少しでも和らぎます。

JOYSOUNDの音声録音単体は使い物にならない

動画でなく音声録音単体ではカラオケ室内で聞くことは可能ですが、マイルームにアップロードできないため後で確認ができません。また「著作権の理由により予約できません」という文言により、録音単体での予約が不可能な楽曲がとても多く不便です。

基本的にはうたスキ動画という無料の動画サービスを使いましょう。なぜか上記の著作権の理由が云々という記述が出る楽曲でも、うたスキ動画ならば録音できる曲も多いです。これは未だに謎です。

筆者がJOYSOUNDを選ぶ際はうたすき動画でカメラに自分が映らないようにしてネットにアップロードしています。何かの手違いで自分の姿をネットにアップすると大変なことになるので、この方法が安全です。

DAMの録音は自声そのものに近い

DAMではライン録音と呼ばれる処理前の音声を録音する方式を取っています。仕組みとしてはJOYSOUNDより綺麗な歌声が取れるのですが、DAMの録音では設定されたdBを超える音は自動的に圧縮されてしまいます。

恐らくデータ量を少なくしてサーバー負荷を軽減するための策なのでしょうが、声が変質してしまっているためネット上での聞き心地は良くないです。歌声のクオリティが部屋ごとにばらつきが大きいのも特徴の一つです。

ただ録音曲単体で保存されるためデータ容量が小さく、回線混雑時のストリーミング再生でも停止することが無いので重宝します。

筆者は録音品質面ではカラオケの生の音が聞こえるJOYSOUNDの動画撮影の方が好みです。

DAMは録音しながらアニメ映像が流せる

DAMでは録音しつつアニメ映像を流すことが出来るため、アニメオタクにとっては楽しく歌えると思います。JOYSOUNDよりも格段に多くのアニメ映像が内蔵されているため、アニメの名場面を見ながらノリノリで歌えて良いです。

上手く歌うことも大事ですが、自分が楽しくカラオケを出来るという点ではDAMに軍配が上がりますね。カラオケのフロントでいつも機種選びには迷いが生じます。。

完璧に声を録音できるのはコンデンサマイク

画像のようなレコーディングでよく見るマイク(黒い網掛け越しに録音している吊り下げているヤツ)がコンデンサマイクです。高価で耐久性も低いもののとても繊細な音質を表現してくれます。

カラオケでよく見る持ち手のあるマイクはダイナミックマイクと呼ばれています。特徴は安価で耐久性高くてある程度の音質を持っていることです。なかなか壊れにくいのでカラオケ店ではダイナミックマイクを使用しています。

コンデンサマイクはあまりに繊細なので発生時に部屋が生み出すノイズまで拾ってしまいます。指向性の違いである程度は緩和できますが、基本的にはレコーディングスタジオ向けの一品ですね。

ワンカラでコンデンサマイクを体験できる!

コンデンサマイクは安くても1万円はするので気軽に手を出しにくいです。しかし諦めるのはまだ早いです。コンデンサマイクでカラオケをさせてくれるお店があるのです。

それがワンカラという一人カラオケ専門店です。「カラオケまねきねこ」の系列店舗なので安心して利用できると思います。ただ東京と大阪にしかないため、地方だと利用することが難しいのが玉に瑕です。

本格的なレコーディング設備が整っているためか、東京では500円弱/30分とお高めです。大阪の心斎橋店では 200円弱/30分 とかなりお安いんですが、物価の違いでしょうか。大都会東京は怖いものです。。

コンデンサマイクは本当に曇りのない自分の声そのものを拾ってくれます。録音した音声ファイルをMIXして歌ってみたを投稿したり、録音した生の楽器音を利用して作曲を行ったりと行動の幅がグンと広がります。

カラオケ好きならばぜひ普通のダイナミックマイクとの違いを体験してみて頂きたいところです。

買って試してみるのもアリ

筆者のように近くにワンカラなんてないぞ! という方は自分で機器を買って宅録環境を作ってみるのも手です。特に地方で近くに人がいない環境だと、自宅で好き勝手に歌うことができるのでパラダイスですね。

購入する場合はマイクだけ買わないよう注意してください。コンデンサマイクはファンタム電源と呼ばれる+48Vの特殊な電源供給装置が必要です。この電源供給が出来るのがオーディオインターフェースと呼ばれる装置です。これ一台でミックスからファンタム電源の供給が全て賄える優れものです。

筆者はオーディオインターフェースとコンデンサマイクと専用ヘッドホンがセットになったレコーディングパック(下記)を購入し、新たにDTMも趣味のラインナップへ加えました。

もし興味があれば新たな趣味を発見してみるのはいかがでしょうか。

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